平成29年度記念講演会
平成29年5月24日(水)に行田市民大学同窓会定期総会が開催されたがその後、休憩をはさみ熊谷地方気象台 水守弘和氏による「熊谷はなぜ暑いのか」という題目で記念講演が行われた。その主な原因は「ヒートアイランド現象」と「フェーン現象」である。
日中吹く南風は、大都市東京などを通過する際、都市温暖化により空気が温められ気温がさらに上昇する。この現象をヒートアイランド現象という。また、空気が山を越えて吹き下がるとき、風下側で気温が上がり、空気は乾燥する。秩父の山を越えた西風は熊谷に下りてくるときこのフェーン現
象で気温が上昇する。熊谷は山の麓にあり、温められた空気が滞留しやすい地理的条件下にある。これらの現象が熊谷を熱くする主要因であるという。
貴重な資料を元に熱中症や竜巻の対処方、気象情報サイトの利用法についても分かり易く説明された。地球温暖化による温度上昇は、今後益々異常気象を生じ災害を増加させる傾向にある。災害からどう身を守るべきか考えさせる講演であった。