見沼代用水元圦公園

来月の市民大学同窓会講演会のテーマは見沼用水を開削した井沢弥惣兵衛為永です。事前学習として取水口である利根大堰から見沼用水元圦公園まで歩いて散策してきました。そもそも見沼田んぼは享保12年八代将軍徳川吉宗の命で拓かれた新田開発事業で、その役を担ったのが井沢弥惣兵衛為永。幕府勘定吟味役をしていました。当初木造であった元圦は明治39年にレンガ造りへ、昭和43年にコンクリートの利根大堰へと変遷して行きます。これほどまでの治水事業を完遂するのにどれ程の苦労があったのだろうと、取水口から流れていく水をながめながら、考えていました。この用水のおかげで武蔵国は米作りができるようになり、江戸の繁栄を支えることになります。現在では気候変動が環境問題の重責課題とされますが、300年前の人々も命がけで治水に取り組んだであろうことが伝わります。講演会の前に皆さんも元圦公園を散策してみてはいかがですか。