5年ぶりに出現した諏訪湖の御神渡り

今年は5年ぶりに諏訪湖の御神渡りが出現しそうだと情報があったので2月5日に諏訪湖に行ってきました。寒い日が続いていたので御神渡りが出現する期待は大でしたが、まさに私が行った日の前日に御神渡りと認定されメディアでも放送されました。御神渡りの氷はさほど高くはありませんでしたが、久しぶりに出現した御神渡りを見学できてラッキーでした。

【宿泊したホテルでいただいたパンフレットの説明文】

諏訪の七不思議の随一とされる御神渡り(おみわたり)は、「御渡(みわたり)」「神津(みわたり)」 「神幸(みゆき・かんざき)」などとも呼ばれ、古くは「御渡(みわたり)」の使用が主でした。平安時代の和歌にも、御神渡りのことかうだわれています。
零下10度前後の日が数日続くと諏訪湖が全面結氷し、さらに昼夜の温度差により氷の膨張・収縮がくり返されると、南の岸から北の岸へかけて轟音とともに氷が裂け、高さ1mくらいの氷の山脈かできます。これが「御神渡り」です。
伝説では師防大社上社の男神が下社の女神のもとへ通った道筋といわれています。この伝説にもとづいて、御神渡りの筋の両端については、諏訪湖の南側(上社側)を男神がお下りに在られたところということで「下座(くだりまし)」と呼び、北側(下社側)を上がられたところとして「上座(あがりまし)」と古くから呼んでいます。
最初に出現した南北方向に走る御神渡りを「1の御渡り」、その数日後、同方向に出現したものを「2の御渡り」、東岸からできて1の御渡り、2の御渡りに直交するものを「佐久の御渡り」と呼んでいます。
ハ劔(やつるぎ)神社の特殊神事である「御渡り拝観」では、精進生活を経た氏子総代がしめ縄をたすき掛けにして湖上に出て、3筋の御神渡りを検分し、古記録「御渡帳(みわたりちょう)」をひもといて、農作物の作柄等の年占いを行ないます。一般的には、結氷の早い年や御神渡りのできた方向が下諏訪町の下社方面の時は豊作とされ、結氷の遅い年や御神渡りのできた方向が天竜川方面の時は不作とされています。また、湖に氷の張らないことを「明きの海(あきのうみ)」といいます。
諏訪の海の  氷の上の  かよひちは
神のわたりて とくるなりけり (源朝臣顕仲)

諏訪湖夕景

極寒の早朝に御神渡りを撮影している人がいました。私もそのひとりですが。。

氷が割れて盛り上がっている様子

諏訪湖の対岸に伸びる御神渡り

地元の小学生も授業の一部でしょうか? たくさん見学に来ていました。

ついでに松本城にも行ってきましたのでおもてなし隊の雄姿を撮影してきました。

5期 田村(記)

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