平成28年度定期講演会
平成28年11月29日 行田市民大学同窓会主催 年1回の定期講演会が行田グリーンアリーナで開催された。
講演は熊谷市出身 野外調査研究会会長(元東洋大学国際地域学部教授)の松浦茂樹氏による「水と闘う忍領の人々~行田市周辺(忍領)の治水・利水の歴史」をテーマに実施され、一般市民、行田市民大学同窓生、在校生 150名余りが聴講した。
忍城は、利根川、荒川が合流する地域に位置し、両川の洪水にたびたび襲われた。一方、灌漑用水を得るなど利根川、荒川と密接な関係をもっている。
行田市に残る中条堤は、利根川の洪水を上流側で一時的に湛水させ、下流側を被害から守ることを目的とした堤防であり、これを巡って上郷、下郷の激しい争いがあったこと、埼玉平野、江戸を洪水から守るために利根川東遷、荒川西遷が行われたこと、灌漑用水を得るための利水などについてわかりやすく講演された。