真観寺の絵馬が市指定文化財に指定されました。

 2022年6月19日小見真観寺の客殿で、本年4月に市指定文化財に指定された絵馬の一般公開がありました。

今回絵馬が公開された客殿

 中村住職の先導による読み下し文(お経)に合わせて合掌し、絵馬の由来をお聞きしました。


 衆生を極楽に導くための修行をする観音様を助ける白馬。昔は生きている馬を奉納していたそうですが、管理が大変なため馬形像になり絵馬の奉納となったそうです。縦129cm、横80cmの大絵馬です。

 市文化財保護課中島洋一課長から文化財としての価値の説明がありました。


 江戸時代の馬は大変貴重な財産であり、神の使いでもありました。この絵馬の馬も衣を纏っていることから地元の盟主の寄贈(1759年沙門多膳奉納)で、8枚の板を合わせて造られています。何年か前までは正面から見ていて切られた足が背面に貼られていることに気が付きませんでした。現在神社等で掛けられている絵馬は小型ですが当時はこの様な大絵馬もあったそうです。

 語り部の会「忍の行田のむかしばなし」会員による「罰せられた絵馬」が演じられました。


 抜け馬伝説「夜になると絵馬から馬が抜け出して田畑を荒らしたので、絵馬の前足を切って抜け出せないようにした」を元にした昔話でした。

 同窓会のメンバーも数人お出でした。

境内にはアジサイがい誇っていました。

 今日一日だけの公開でしたが機会を見て再度の公開を期待しています。なお残念ながら今津印刷所店蔵・主屋・土蔵が市指定文化財から指定解除されました。

7期 尾畑(記)